Setting a day for "Japanese sake" in China - by Takashi Yamamoto

筑波大に在籍していた頃、日本酒が好きでよく飲み比べをしていました。卒業前に、友人の誘いで日本酒の利き酒大会に出場したところ優勝してしまったことがきっかけで、日本酒を世界に広めようと決意。そしてたまたま北京に留学したことが縁で、今では日本各地の地酒を北京・上海で販売する貿易商社を立ち上げ、同時に北京で2店舗の日本酒ダイニング(居酒屋)も経営しています。

北京へ来て15年、北京という街の雰囲気は当初とずいぶん変わってしまいましたが、発展する都市を目の当たりにすることができたのは幸運だったと思います。

北京で日本酒の美味しさを広める為に、いろいろな活動を行っていますが、最近トライしているのは「日本酒の日を創る」ということ。ケーキ屋さんがバレンタインデーのチョコレートを流行にできたのだから、自分にもできないことはないと勝手に妄想(笑)し、2年前から実際にイベントを行っています。 具体的には、お正月(元旦)におとそとして日本酒を飲もうというイベントです。北京・上海の日本料理店と協力して、生酒を特別に輸入してお正月限定で販売し、おとその文化を紹介しながら販売しました。事前準備としておとその紹介ムービーを作ったり、着物を着て中国メディア向けに発表会を行ったりしました。他にも日系スーパーで鏡開き(樽酒をたたき割る儀式)も実施。まだ2年目なのでなかなか定着しませんが、メディアの方にはなかなか好評で、毎年続けていればそのうち何かのきっかけで流行るのではないかと、地道に活動を続けています。

中国ではまだまだビジネスチャンスが多く残っており、先に実行した者がその成果を享受できるような環境にあります。もちろん、誰もやったことがない事業には失敗が付き物ですが、誰かのマネをしているよりもはるかに面白い仕事ができます。このわくわくがやめられず、なかなかこの地を離れることができません。筑波大生のみなさんも、一度北京に遊びに来てください。美味しい日本酒と、愉快な話をご馳走しますよ。

プロフィール: 山本敬(やまもと たかし) 1974年生まれ41才。第三学群工学システム学類97年卒。 その後北京留学、名古屋の老舗蔵元「ねのひ」勤務を経て、北京で起業。 現職:株式会社 和醸 代表取締役 地酒ダイニングsakeMANZO、日本酒バルHAPPISAKE 代表 ジェトロ北京事務所 食品分野コーディネーター兼務 http://www.wajo.biz