所長挨拶

 筑波大学はさらなるグローバル化推進をめざす海外拠点の一つとして、欧州最初のオフィスを2009年にドイツのボン市に設置しました。ボンが選ばれたのは、筑波大学の多くの研究者がすでにドイツの研究者との研究協力を進めてきていたからであり、また、かつての西ドイツの首都ボンはドイツ統一後もDAAD(ドイツ学術交流会)を始めとする各種学術機関の本部が置かれるドイツの「学術首都」であり続けているからです。

 当初DAADの建物内に置かれていた本学ボンオフィスは、2014年に現在の建物に移転しました。この建物には、日本学術振興会(JSPS)ボン研究連絡センターと大学共同利用機関法人・自然科学研究機構(NINS)のオフィスが入っており、私たちはこれら機関と一緒に、ドイツ・ヨーロッパにおける日本の学術研究機関の研究・教育交流拠点になることをめざしています。

 ボンオフィスが設置されて以来、 本学とドイツの間の交流は飛躍的に緊密化してきています。ドイツの全学交流協定校は、それまでのベルリン自由大学とバイロイト大学に、ボン大学、ケルン大学、ハレ大学が加わり、部局間協定も含めると毎年のようにその数を増やしてきています。近年はドイツから毎年20名を超える交換留学生や文科省などの奨学生が筑波に来るようになり、これら学生の同窓会組織の整備も始めています。DAADとは直接のパートナーシップ協定を締結し、若手研究者育成に重点を置いた研究支援プログラムを日独両サイドで実施してきていますし、ボン大学とは医学分野の共同研究プロジェクトや日独韓の三大学による共同修士課程(TEACHプログラム)などがスタートしました。さらにここ数年、ケルン大学とは日本語教育分野、またデュッセルドルフ大学とは家族政策分野、ベルリン自由大学とは人文社会分野、ハイデルベルク大学とは日独通訳研究において、それぞれ多様な共同研究や教育プログラムが進行中であって、それぞれについてボンオフィスは必要に応じて支援し、また一緒にシンポジウムなどを実施してきています。今後もこれらの成果を継承しつつ、これまでカバーできなかった研究分野での交流、また、他の本学海外オフィスとの連携等を通したドイツを超えた欧州地域での活動などを、さらに目指していきたいと考えています。皆さまの留学や海外出張・派遣に際して私たちがお手伝いできるようなこと、また、ドイツ・ヨーロッパ各大学との共同研究に向けたアイディアなどありましたら、いつでもボンオフィスにお声をおかけください。

筑波大学ボンオフィス 所長